薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

乙字湯





乙字湯(おつじとう)

脱肛・痔核に対してつくられた処方。

出典

勿誤薬室方函口訣、叢桂亭医事小言 (原南陽経験方)

組成

柴胡(サイコ)
当帰(トウキ)
黄芩(オウゴン)
升麻(ショウマ)
大黄(ダイオウ)
甘草(カンゾウ) (※炙甘草)

原典では、当帰の代わりに大棗(タイソウ)と生姜(ショウキョウ)が配合されています。

適応症状

痔疾患(切れ痔、イボ痔、痔核)、痔出血、脱肛

女性の陰部掻痒、陰部湿疹

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が乙字湯で治せる、ということではありません。

ポイント

一般的な軽症の痔に用いられることが多く、症状に応じて、補中益気湯や桂枝茯苓丸などが併用されることがあります。

当帰と、少量ですが大黄も含まれるため、便秘傾向の人に適します。

外用薬の紫雲膏(しうんこう)と併用するのが有効だといわれています。

注意

鎮痛作用があり炎症を抑えるための甘草が、やや多めに含まれます。他の処方と併用するときは特に甘草の重複による副作用の発現に注意が必要です。

胃腸の弱い人は、下痢をすることがあります。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

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