薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

二朮湯



二朮湯(にじゅつとう)

湿痺(着痺)に対する方剤。

2つの朮(蒼朮と白朮)が両方使われていることが処方名になっています。

二朮湯の出典

万病回春

二朮湯の組成

半夏(ハンゲ)
蒼朮(ソウジュツ)
威霊仙(イレイセン)
黄芩(オウゴン)
香附子(コウブシ)
陳皮(チンピ)
白朮(ビャクジュツ)
天南星(テンナンショウ)
羗活(キョウカツ)  ※エキス剤では和羗活
茯苓(ブクリョウ)
甘草(カンゾウ)  ※炙甘草
生姜(ショウキョウ)

二朮湯の適応症状

五十肩・肩関節周囲炎、上腕神経痛、肩こり

筋肉痛、関節痛、慢性関節炎、頸肩腕症候群、腰痛症、関節リウマチ

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が二朮湯で治せる、ということではありません。

二朮湯のポイント

ほぼ燥性の(湿を乾かす)生薬で構成されていて、

湿邪による、関節・筋肉の重だるい痛み、しびれに用います。

五十肩のように、上半身、特に肩~上腕(肩~肘)に使われることが多い方剤です。

が、上半身にしか使えないわけではありません。

麻黄や附子が使われていませんので、これらを避けたい場合に使用することができます。

二朮湯の注意点

湿邪、痰飲、水滞などが関係しない痛みには用いられません。

急性の痛みよりも、慢性的な症状に対してより適します。

長期間、他の漢方薬と併用するときは甘草の重複に注意してください。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

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