薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

大承気湯


大承気湯(だいじょうきとう)

熱結に対する代表処方

調胃承気湯や、大黄甘草湯よりも強い瀉下作用をもつ

調子承気湯から甘草が抜かれ、枳実・厚朴が加わったもの

出典

傷寒論・金匱要略

組成

大黄(ダイオウ)
芒硝(ボウショウ) または無水硫酸ナトリウム
厚朴(コウボク)
枳実(キジツ)

適応症状

体力がある人、または肥満体質の人の便秘(常習便秘、急性便秘)

感染性下痢、食中毒、食あたり

便秘気味で精神不安、神経症がある

高血圧

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が大承気湯で治せる、ということではありません。

ポイント

大黄・芒硝は、消化管内の熱を冷やします。(腸の熱で便が乾燥して硬くなっているのを、軟らかくして出しやすくします。)

枳実・厚朴が蠕動運動を亢進させ、大黄・芒硝の瀉下作用を強めています。

上腹部の痞え(つかえ)、腹部膨満感も解消されます。

枳実と厚朴は理気薬であり、また大黄には向精神作用や鎮静作用があるため、不安・不眠・興奮などの精神症状にも応用されます。

注意

瀉下作用が強すぎる場合があるので、体力のない人や高齢者にはあまり用いられません。

基本は、頓服として用いて下さい。(排便があれば中止です。)

子宮収縮作用のある大黄・芒硝が含まれるので、妊婦さんには原則禁忌です。

芒硝が含まれるため、食塩やナトリウム制限を受けている方は注意が必要です。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

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