薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

桃核承気湯


桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

承気湯類の一つ。別称:桃仁承気湯

「調胃承気湯」(ちょういじょうきとう)に桃仁・桂枝を加えたものにあたります。

桃核承気湯の出典

傷寒論(3世紀)

桃核承気湯を構成する生薬

桃仁(トウニン)
桂枝(ケイシ) ※エキス製剤では桂皮(ケイヒ)
大黄(ダイオウ)
甘草(カンゾウ)
芒硝(ボウショウ)

※大黄・甘草の2つで「大黄甘草湯」です。
※大黄・甘草・芒硝の組み合わせで「調胃承気湯」です。

桃核承気湯の適応症状

便秘傾向(硬い便)のある人の・・・

月経痛、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、こしけ

月経時や産後の精神不安

のぼせ、イライラ、興奮、ヒステリー、不眠などの精神神経症状

腰痛、神経痛、打撲によるうっ血、高血圧による頭痛・めまい・肩こり

湿疹などの皮膚疾患、にきび、しみ、強い痒み

月経異常を伴う吐血、下血、鼻血、痔疾患

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が桃核承気湯で治せる、ということではありません。

桃核承気湯の使用のポイント

便秘に用いる「調胃承気湯」(ちょういじょうきとう)に、血を巡らせる桃仁、気を巡らせる桂枝が加わった処方です。

桃仁にも通便作用があり、瀉下作用が強まっています。

のぼせやイライラなどの精神神経症状があり、便秘しがちな人に適します。

月経と関連した症状に使われることが多いですが、男性が服用しても構いません。

便秘をしていて、さらに瘀血の程度が強いときや、気うつ・気滞をともなうときは、「通導散」(つうどうさん)が使われます。

桃核承気湯の注意点

虚弱な人、下痢しやすい人には使えません。

服用中に下痢をした場合は中止してください。また、便秘をしていないときは、「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)などの他の方剤に変えることを検討して下さい。

妊婦さんは流産のおそれがあるので使用を避けてください。

長期に服用するときは、甘草による副作用に注意が必要です。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

桃核承気湯の関連ブログ記事

 

漢方薬一覧ページに戻る

 

PAGETOP
Copyright © 漢方薬を始めよう All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.