薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

潤腸湯


潤腸湯(じゅんちょうとう)

血虚や陰虚の便秘に対して使われる代表的処方。

高齢者の便秘に使われることが多い。

※「潤腸丸」(じゅんちょうがん)とは、構成生薬が異なります。

潤腸湯の出典

万病回春(16世紀)

潤腸湯を構成する生薬

大黄(ダイオウ)
枳実(キジツ) 又は枳殻
厚朴(コウボク)
麻子仁(マシニン)
杏仁(キョウニン)
桃仁(トウニン)
当帰(トウキ)
地黄(ジオウ) ※熟地黄・生地黄
黄芩(オウゴン)
甘草(カンゾウ)

潤腸湯の適応症状

便秘(高齢者の便秘・皮膚に潤いやツヤのない人の便秘・産後の便秘など)

コロコロ便

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が潤腸湯で治せる、ということではありません。

潤腸湯の使用のポイント

「腸を潤す」という処方名の通り、麻子仁・杏仁・桃仁・当帰・地黄などの便を潤滑にする生薬が多く配合されています。

便がかたくて出ないという人に使われます。

血虚や瘀血を改善する効果もあるので、月経後の便秘、産後の便秘にも使われます。

瀉下作用の強さでは「麻子仁丸」(ましにんがん)より少し弱いかもしれません。

潤腸湯の注意点

高齢者の便秘に使われることが多く、緩和な薬と思われていることもありますが、

基本的には大黄を含む瀉下剤ですので、漫然と使うのではなく、

胃腸の弱い人では腹痛、下痢を起こすこともあり、気をつける必要があります。

妊娠初期、習慣性流産のある妊婦さんは慎重に使って下さい。

長期に使うときは甘草による副作用にも注意して下さい。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

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