薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

補中益気湯


補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

脾胃気虚、または中気下陥(脾気不足による内臓の下垂)に対する代表的処方。

別名「医王湯」と称されている。

補中益気湯の出典

脾胃論(13世紀)

補中益気湯の組成

人参(ニンジン) または党参(トウジン)
黄耆(オウギ)
白朮(ビャクジュツ)
当帰(トウキ)
陳皮(チンピ)
柴胡(サイコ)
升麻(ショウマ)
大棗(タイソウ)
甘草(カンゾウ)  ※炙甘草
生姜(ショウキョウ)

補中益気湯の適応症状

食欲不振、倦怠感、疲労、夏やせ、虚弱体質、病中・病後・産後の衰弱、感冒、結核症

胃弱、胃痛、消化不良、胃下垂、痔、脱肛、子宮下垂、内臓下垂

低血圧、貧血症、多汗症、盗汗(ねあせ)、半身不随

男性不妊、インポテンツ(陰萎)、不正出血、排尿困難

微熱、立ちくらみ、頭痛、めまい

褥瘡(床ずれ)、アトピー性皮膚炎

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が補中益気湯で治せる、ということではありません。

補中益気湯の使用のポイント

胃腸のはたらきが弱り、体力が低下している状態で用いられます。

具体的症状として、
疲れやすい、
目や声に力がない、
四肢(手足)がだるい、
食後に眠くなる、
息切れがする、
食事が美味しくない、
立ちくらみがする、
頭がぼーっとする、
汗をかきやすい、
などがあります。

柴胡・升麻には、内臓の下垂を吊り上げる(昇提)作用があるため、内臓下垂にも応用されます。

補中益気湯の注意点

長期に服用するときは、甘草による副作用に注意してください。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

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