薬剤師が漢方薬をわかりやすく解説します。漢方薬を使ってみたいと思っているかた、これから漢方薬を勉強しようとお考えのかた、みなさんが薬局やドラッグストアで漢方薬を選ぶときなどに(薬剤師さんや登録販売者さんも、)参考にしてください。

越婢加朮湯





越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

風水に対する代表処方である「越婢湯」(えっぴとう)に朮(蒼朮または白朮)を加えたもの。

(風水・・・炎症、アレルギー、アナフィラキシーなどにより、発熱や悪寒とともに突発性の浮腫が生じた状態)

麻杏甘石湯」と同様に、[麻黄+石膏]の組み合わせが特徴の処方です。

越婢加朮湯の出典

金匱要略

越婢加朮湯の組成

麻黄(マオウ)
甘草(カンゾウ) ※生甘草
石膏(セッコウ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)
蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)

越婢加朮湯の適応症状

腎炎、ネフローゼ症候群

関節リウマチ、関節炎、変形性膝関節症、脚気

湿疹、蕁麻疹、鼻アレルギー、気管支喘息、結膜炎、花粉症

夜尿症、頻尿または尿量減少

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が越婢加朮湯で治せる、ということではありません。

越婢加朮湯の使用ポイント

炎症を鎮める効果と、利水により浮腫や腫脹を治す効果が期待できる方剤です。

熱感や発赤のある、炎症性の浮腫に対して使う処方となっています。

浮腫(水滞)や尿量減少などの水代謝の異常がみられ、発作性・突発性のアレルギーや炎症がある場合に応用されます。

越婢加朮湯の注意点

麻黄・石膏により、胃部不快感、食欲不振が現れることがあります。

麻黄による副作用(動悸、不眠、発汗など)に気を付ける必要があります。

どちらかというと突発性の症状に使われる方剤ですので、漫然と長期使用するのには注意して下さい。

妊婦さんや高齢者、体力の弱い方は、慎重に使う必要があります。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

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