「桂麻各半湯」と「葛根湯」は何が違うか

「桂麻各半湯」(けいまかくはんとう)は、「桂枝湯」(けいしとう)と「麻黄湯」(まおうとう)を混ぜたものです。

桂枝湯=桂枝+甘草+芍薬+大棗+生姜

麻黄湯=麻黄+杏仁+桂枝+甘草

ですので、これらを足すと、

桂麻各半湯=桂枝+甘草+芍薬+大棗+生姜+麻黄+杏仁 です。

 

桂枝と甘草はもともと共通ですので、構成生薬のみの話でいくと、

「桂麻各半湯」は、「桂枝湯」に新たに麻黄(マオウ)と杏仁(キョウニン)の2種を加えただけの処方と言えます。

つまり、

桂麻各半湯=桂枝湯+(麻黄+杏仁)

 

次に、「葛根湯」(かっこんとう)を分解すると

葛根湯=桂枝湯+(麻黄+葛根)

でありますので、比較すると(桂枝湯+麻黄)が共通のため、

並べれば一目瞭然ですが、

違いは、杏仁か葛根か、という点だけです

「桂麻各半湯」は、「葛根湯」の葛根(カッコン)を、杏仁(キョウニン)に入れ替えただけの処方となります。

よって

桂麻各半湯=葛根湯-(葛根)+(杏仁)

 

以上、わざとらしくややこしく数式みたいにしましたが、

まとめますと、

カゼに使うなら、

「桂麻各半湯」は、葛根湯」と同じようなカゼの状態で使えるけど、

葛根による項背部の強張りをとる作用が弱くなって、

その代わりに、杏仁による鎮咳・去痰の作用が強化されている処方、

と捉えることができます。

 

カゼにはまず「葛根湯」と言われますが、

咳や痰があるときには、「葛根湯」では不十分かもしれない、

そのときは「桂麻各半湯」も考えられるということです。

 

また、「桂麻各半湯」に関して、他にも応用的な使い方がありますので

こちらの記事もご参考に→桂枝湯や麻黄湯より使いやすい桂麻各半湯

 

 

いきなりテスト

基本問題として下の足し算を解いて下さい。

「桂麻各半湯」も「葛根湯」も、基本は「桂枝湯」です。

カンタンなことですが、押さえておきましょう。

桂枝湯+麻黄湯 = ①

桂枝湯+葛根 = ②

② + 麻黄 = ③

回答↓

①桂麻各半湯 ②桂枝加葛根湯 ③葛根湯

 

「桂枝湯」をまず覚えればその他の方剤も分かってきます。ということで、上の話とは関係ありませんが

おまけ問題

桂枝湯 + 芍薬 = ④

④ + 大黄 = ⑤

④ + 膠飴 = ⑥

④ + 当帰 = ⑦

⑥ + 黄耆 = ⑧

桂枝湯 + 竜骨・牡蛎 = ⑨

回答↓

④桂枝加芍薬湯 ⑤桂枝加芍薬大黄湯 ⑥小建中湯
⑦当帰建中湯 ⑧黄耆建中湯 ⑨桂枝加竜骨牡蛎湯

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