男性は下痢、女性は便秘

過敏性腸症候群に対して、

一般的によく使われているのは、「桂枝加芍薬湯」(けいしかしゃくやくとう)です。

「桂枝加芍薬湯」は、もともと胃腸が弱いために、精神的ストレスがあるとすぐに下痢などの症状が現れる場合に適します。

どちらかというと男性に多いと思います。

仕事において緊張やプレッシャーがあると、職場が近づくにつれてトイレのことが気になってきます。

逆に女性はというと、

ストレスや不規則な生活があったとき、どちらかといえば、便秘になることが多いようです。

 

肝脾不和(かんぴふわ)

いずれにしても、

ストレスによって、便秘になったり、下痢になったり、

つまりは、便通異常を招いてしまうようなことがありまして、

漢方では、「肝脾不和」の状態といいます。

肝の機能と、脾の機能は、どちらかが低下すると、もう一方に影響して、

どちらとも働きが悪くなるということがあります。

ストレスに対応する臓である「肝」の働きに問題があり、脾胃に影響がでてきます。

もともと胃腸が弱くなくても、精神的ストレスの度合いが大きければ、便通異常は起こり得ます。

 

 

便秘にも下痢にも使える漢方薬

もともと胃腸の弱い人は、当然、主に胃腸にすぐ症状が現れてしまうわけで、

主にその胃腸症状の改善を目標に使われるが、「桂枝加芍薬湯」です。

ストレスの度合いが強い場合には、胃腸症状だけではなく、

精神的ストレスによる、様々な精神神経症状を伴います。

例えば、イライラ、ほてり、のぼせ、ふらつき、うつ、不眠など。

そいうときは、胃腸に効く方剤ではなくて、

「肝」に対してはたらく方剤が必要になってきます。

肝気の流れが悪くて、その影響が便通の乱れにつながっているときは、

肝気の流れを改善することによって、便通の症状も改善する方法があります。

このとき、「加味逍遙散」(かみしょうようさん)が使えるのです。

便通の乱れが、便秘としてなのか、下痢としてなのか、

というのはあまり関係なく使えます。

便秘の人でも、下痢の人でも、便秘と下痢を繰り返すという人でも使えるというあたりが、西洋薬とは発想の異なるところであります。

 

丁先生、漢方って、おもしろいです。

 

加味逍遥散=更年期障害の薬、というイメージが強いですが

それだけではありません。

精神的問題が根本にあり、それに関連して現れた症状に対して使う薬として、「加味逍遥散」が応用されることの一例です。

 

⇒コラム女性の更年期障害に効く!漢方薬「加味逍遥散」(かみしょうようさん)の効果

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