「肝」の蔵血機能

「肝」には、血を貯蔵するという機能があります。

 

人の活動時においては、

血液というのは、全身の各所に分布し、必要な栄養を供給してまわりますが、

睡眠や休みのとき、血液は一部、また肝に帰り貯蔵されます。

(肝に血が帰ると、安眠できるといわれます。)

 

このとき全身にめぐらせる血液の量を適切に調整する、というのも

もう一つの「肝」のはたらきによるものです。

 

慢性疾患や、精神疲労、または、栄養障害などの原因で、

肝の中の血(肝血)が不足することがあります。

 

すると、身体の色々な場所で栄養不足となり症状として現れます。

まず、爪や目、筋に起こります。

 

爪の色が悪い。

視力の低下(夜盲)、目のかすみ、目の疲れ、乾燥、めまい。

手足のひきつり、けいれん、しびれ。

女性では、月経量が少ない

などです。

 

 

「肝」と「心」の関係

「肝」と「心」は、

五行説でいくと、相生関係といいますが、

「母」と「子」の関係にあたりますので、

病が、直接それぞれに影響を及ぼしあう関係にあります。

 

「血」(けつ)に関しては特に、

肝と心の働きは関わりあっておりまして、

肝は、血を貯蔵し、

肝の貯蔵している血が、心を養い、

心によって、血は全身に送られます。

 

肝血の不足(肝血虚)のとき、

血液量の調節ができず、次に心血虚を起こす原因となります。

 

また、逆に心血虚のとき、

血液循環が悪くなり肝血の不足を起こします。

 

心血が不足すると、

顔色が悪くなり(青白くて艶がない)、唇の色が薄くなります。

また、脳の思考、記憶、精神状態に影響が起こり、

めまい、動悸、不眠、多夢、健忘などの症状が現れます。

 

心肝血虚証では、

心血虚証と、肝血虚証の合わさった症状になります。

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