「胃ぐすりを兼ねたカゼ薬」と言われることもある「参蘇飲」(じんそいん)です。

構成生薬の種類が多いのですが、一応書きます。

人参・茯苓・甘草・半夏・生姜・大棗・陳皮

さらに葛根・蘇葉・桔梗・枳実・木香・前胡、です。

 

これらの生薬のうち、上段下線部の生薬に、あと白朮という生薬を加えると、「六君子湯」(りっくんしとう)になります。

「六君子湯」は、胃腸が弱い、食欲がない、疲れやすい、慢性胃炎などにファーストチョイスで使われることの多い処方です。

「参蘇飲」には、この「六君子湯」の要素が含まれていることになります。

 

 

参蘇飲の効果

おおまかに書きますと

葛根が、項背部のこりや頭痛

桔梗・前胡・半夏が、咳や痰

枳実・木香は、腹部膨満感など

蘇葉は、気分の落ち込み、などを改善します。

葛根が含まれますが、もともと胃腸虚弱の人(脾気虚)向きの処方であり、

桂枝や麻黄は配合しておらず、「葛根湯」(かっこんとう)のような強い発汗作用はありません。

風邪薬としては穏やかな作用。逆に言えば、カゼ一般に使いやすい処方であります。

参蘇飲の作用は比較的マイルドなので、

高齢者、幼児、胃腸虚弱の人の、咳や痰を伴うカゼ(感冒)に有効です。

西洋薬の感冒薬で、胃を悪くしやすい人には良いかもしれません。

 

「参蘇飲」(じんそいん)の名前の

は人参(ニンジン)のこと

は蘇葉(ソヨウ)のことです。

人参は気虚を改善させる生薬であり、

蘇葉は、気を巡らして、胃腸の蠕動を強め、悪心・膨満感を解消するとともに、

発汗・解熱など、感冒初期の症状を改善する。

人参+蘇葉の2つの生薬で、「参蘇飲」の効能の特徴をよく表しています。

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