漢方薬局で働きたいと思ったらするべきことについて

漢方専門薬局で働きながら漢方薬を学びたい

漢方薬局で、漢方薬剤師として働きたい

と考えておられる方は多いのではないでしょうか。

漢方相談を行っている薬局は、幅広い知識が身につく、身につけた知識で患者さんに直接関わることができる、ということで働きたい場所としては人気があります。

しかしそれだけに漢方薬局で働くための道のりはラクではありません。

 

漢方薬・生薬認定薬剤師ってどんな資格?

「漢方薬・生薬認定薬剤師」を知っていますか?

漢方に詳しい薬剤師といって、まず思いつくのがこの「漢方薬・生薬認定薬剤師」

漢方薬と生薬に興味があるので、まずはぜひこの資格を取りたい!と思う方も多いと思います。

ただし、漢方薬と生薬の勉強をすれば、だれでも漢方薬・生薬認定薬剤師になれるということはありません。

この認定は受けるには、当然ですが薬剤師であることが前提です。

薬剤師国家資格

まだ薬剤師ではない人のために一応書きます。

薬剤師は国家資格ですので、薬剤師になるには厚生労働省が実施する薬剤師国家試験に合格しなければいけません。

薬剤師国家試験の受験資格が「薬剤師法第15条」に 定められていまして、

「受験資格は6年制薬学課程を修めて卒業した者」となっています。

要するに大学の6年制の薬学部卒業が条件です。

試験は毎年3月初旬くらいの2日間で実施されます。試験地は全国9地区です。

漢方薬・生薬認定薬剤師とは

日本薬剤師研修センターと日本生薬学会により、

「漢方薬・生薬に関する専門的知識を有し、能力と適性を備えた薬剤師である」ことを認定するものです。

認定を受けると、認定証やIDカードを受け取ることができ、

漢方薬・生薬に関する専門的知識を有していることをアピールすることができます。

そして、患者さんや処方医師に対して自信を持って漢方薬・生薬に関する情報提供ができます。

認定者数は全国で2,940名(2017年6月30日現在)

日本薬剤師研修センターのホームページに都道府県別に掲載されています。

漢方薬・生薬認定薬剤師になるには

公益財団法人 日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が実施する研修(9回の講義研修会と1回の薬用植物園実習)を受け、

さいごに試問に合格すれば、「漢方薬・生薬認定薬剤師」として認定を受けることができます。

研修期間としては、認定を受けるまで約1年を要します。

また、この認定は3年毎の更新制です。

更新を受けるためには、研修や学会へ参加すること等によって、毎年、定められた単位の取得を続ける必要があります。

講習や学会への参加費、研修の受講料、遠方への交通費、認定(更新)にかかる費用(2万円程度)など

認定の更新を続けるためには、ある程度の出費は覚悟しておいてください。

会社から手当てがもらえることもあるかもしれませんが、稀だと思われます。

しかし、薬剤師としてずっと漢方薬に関わっていきたいという思いがある人なら、

勉強は苦にはならないでしょうから、認定を受けること自体は比較的容易なものです。

 

誤解のないように書いておきますが、

この認定を受けた薬剤師でなければ、漢方薬や生薬を扱えないということでは決してありません。

認定を受けていなくても、漢方薬に精通している薬剤師はたくさんいるでしょう。

また逆に、この認定を受けたからといって、どんな漢方相談にも対応できて、漢方相談薬局で食べていけるような保証がなされるわけでは決してありません。

「漢方薬・生薬認定薬剤師」の肩書をどう活かすかは、その人次第となります。

 

漢方薬・生薬認定薬剤師の資格は必要か?

漢方薬・生薬認定薬剤師の資格を取って、仕事に活かせるのか?

自分も取得しておいてなんですが、

漢方薬・生薬認定薬剤師というのは、薬剤師であれば、講義を聞いて、試験に合格して、お金を払えば、得られる資格です。試験も特別むずかしいものではありません。

3年ごとに更新の必要があって、そのためのノルマがありますので、

確かに一応は、漢方の基本は学んでいるということのアピールにはなると思います。

だからといってこの資格を取ったらすぐに漢方相談ができるかと言えばそうではありません。

実際、現場の人間(薬剤師)もそれはよく実感していると思います。

大事なことは、漢方習得のための努力を日々積み重ねて、職場の人間や患者さん(お客さん)の役に立てるかどうかであって、

資格の有無とはまた別の話です。

漢方薬・生薬認定薬剤師の資格を取ることが目的での勉強だったら、結果資格を取れたとしても実際には活用できませんから。

何かの資格を持っていないと働けない、漢方の相談ができない、と初めからあきらめていてはいけません。

自分で地道に少しでも何かを学んでいきましょう。

 

座学の勉強会に参加するメリット

認定薬剤師を取得するための研修、更新するために最低限必要な研修は、

インターネットを利用して、自宅のパソコンで録画された講義を視聴することで済ませることも可能です。

認定取得のための勉強というのはおススメも否定もしませんが、

やはり実際に、漢方薬の勉強会や講演、講座などに参加することは大切です。

同じように参加されている人と知り合いになるチャンスがたくさんあるからです。

当然、漢方の業界に詳しい方々が集まってきているので、

そこで貴重な情報が得られる可能性は十分あります。

漢方薬局の先生を紹介してもらえることもあるかもしれません。

 

漢方薬局へ就職・転職したいなら

漢方専門の薬局となればまずその店舗数も少ないですし、

しかも個人経営が多くて、毎年積極的な採用活動は行っているところはかなり稀です。

おそらくハローワークで探してみても、

都合よく求人を見つけられることはまずないだろうと思います。

店側としても、できるだけ良い人材を効率的に採用したいと考えますので、

基本的には求人情報は非公開で出されていることが多いようです

ということで、求人が出るのをただ待つだけではいつまでも漢方薬局では働けません。

  • 気になっている漢方薬局の求人の状況
  • 近いうちに求人を出す予定の漢方薬局
  • どのあたりにどんな漢方薬局があるか

あらゆる伝手(つて)を使って、積極的に情報収集しましょう

今まで気付かなかった新しい道が見つかるかもしれません。

一番は、情報をたくさん持っている、医療業界の就職・転職専門のエージェント・コンサルタントに聞いてみることです。



漢方薬局への就職・転職が難しいときの次の手

漢方薬局でなくても、調剤薬局やドラッグストアで、働きながら漢方薬を学べる可能性はあります。

そこで、経験、知識を積んで、専門性を磨き、

再度漢方薬局への就職のチャンスを待つか、

もしくは自信がつけば、自ら開局するところまでいけるかもしれません。

そのような夢を描きながらなるべく漢方薬の仕事ができる近道を探しましょう。

とにかく漢方薬に関わっていれば将来にプラスになります。

 

地域で行われている漢方勉強会について

また、地域によっては漢方の勉強会・研究会が盛んに行われているところもあり、

職場では漢方薬の扱いが少なかったとしても、その他で勉強するには恵まれている地域があります。

漢方の勉強会はいくつかの種類があります。

  • 漢方メーカーが主催しているもの
  • 漢方医が指導のために行っているもの
  • 地元の医師会や薬剤師会が計画して行っているもの
  • 漢方相談に関わるスタッフが集って開催しているもの
  • 各地区の漢方研究会などの団体によるもの

ご自身のスキルに応じた勉強会に参加するのが良いと思います。

漢方メーカーとか薬剤師会が行っている勉強会というのは特に、先生(講師)を招いての講演形式が多いです。

その中で例えば、毎回招かれる講師が異なる場合、またはシリーズではなくて単回の講演の場合、私の経験上、あまりおススメできないです。

それが悪いわけではないですが、話のレベルが基礎的すぎたとか、特殊な症例の話だったとか、古典の話だったとか、

自分のレベルに合わないこともありますし、断片的に学んでも役に立たないことがあります。

できればある程度、シリーズもののように継続している内容の勉強会に出席した方がいいです。

そしてやはり、漢方を専門にしている医師や、漢方薬局の薬剤師の話というのは、非常におもしろいです。

どんな参考書にも載っていない話が聞けます。直接質問もできます。

勉強会、研究会というのは貴重な勉強の場です。

 

就職・転職の前に事前に調査しておくこと

職場選びに失敗しないように事前に確認しておくと良いと思う項目

思いついたものを書いておきます。

それぞれの事情はあると思いますので、ここはゆずれないところ、というのはきちんと決めておきましょう。

・まず基本的なことですが主な仕事内容・勤務時間・残業があるか・休みは取れるか

・当然ですが給料(給料の良いところをとるか、仕事内容・やりがいをとるか)

最近は地域によっては薬剤師不足ということで高い給料を出している薬局もあります。ただし他よりそれだけ高い給料を出さなければ薬剤師がすぐに辞めてしまう薬局だという可能性もあります。自分のスキルアップのための時間を確保できる薬局なのか慎重に検討を。

・煎じ薬は扱っているか

・どのくらいの枚数の漢方薬の処方せんを扱っているか

・漢方薬に詳しい医師との交流があるか

・患者さん(お客さんが)漢方相談にやってくるか

たまにOTCを調剤薬局で販売することを良く思わない開業医もいると聞きます。そんな門前の調剤薬局だったら漢方薬を販売したり、処方せん以外のお客さんを呼び込んだりがしづらいです。

・勤務している薬剤師さんは漢方薬に詳しいか

・地域でどのような漢方薬の勉強会が開催されているか(開催頻度、時間、場所、費用など)

上記のように様々な勉強会がありますが、開催は休日の場合や平日の夜という場合があります。出席したいものに仕事が終わってから通えるのかも大事です。

・漢方薬の参考書などを買いたいときや、研修会に参加するときの費用の補助はあるか

・扱いたい(売りたい)漢方薬を選ぶ権限は与えられるか

・将来独立したくなったときに支援してくれるか

※漢方薬の勉強は、働いて得られる知識もありますが、就職先にだけ期待するのではなく、もちろん独学でも努力する意気込みも必要です。

 

予め調査すべきことを挙げましたけど、これらを個人で調べるのは無理です。

 

就職・転職で失敗したくないなら確実なのは下の流れです。

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登録と相談は無料で、

得られる情報の幅が広がることと、

担当者との相性も、話をすすめる上では大事だからです。

 

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