「六君子湯」(りっくんしとう)は、脾胃気虚の方剤です。

食欲がないとか、胃もたれがするとか、いわゆる胃腸が弱い人のための薬です。

 

「六君子湯」の構成生薬

人参・白朮・茯苓・半夏・大棗・陳皮・甘草・生姜の8種類で構成されています。

 

「四君子湯」(しくんしとう)人参・白朮・茯苓・甘草・(大棗・生姜)に

あと、半夏と陳皮の2つを加えた構成。

四君子湯 プラス2 で 六君子湯となります。

 

ですが、もうひとつ

半夏・陳皮・茯苓・甘草・生姜の部分に注目すれば、

理気化痰薬の「二陳湯」(にちんとう)に相当するものが配合されています。

つまり、二陳湯に、あと人参・白朮・大棗を加えた構成、とみることもできます。

 

 

六君子湯のなかには、二陳湯がそのまま入っています。

つまり、六君子湯の特徴は、二陳湯の効果が含まれていることですので、

四君子湯と六君子湯との使い方の違いは、「痰湿」の存在によるということになります。

 

脾胃気虚で、水分の吸収に障害があり、

消化管に水湿の停滞、つまり「痰」が形成された状態にあります。

胃がむくんでいるようなイメージ。

それにより、

胃もたれしやすく、上腹部のつかえ、みぞおちが重く感じる、

食事し始めてすぐ膨満感、

吐き気、悪心、嘔吐

などが起こっています。

 

陳皮・半夏には、痰湿を除く作用があります。

さらに

陳皮は胃腸の蠕動運動を促進、

半夏は吐き気を抑えます。

これにより、食欲の増進効果は四君子湯より増します。

 

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逆に、水分が失われてしまうと困る、乾燥傾向の人は、

半夏が含まれていない四君子湯でも構いません。

また、もし食欲はあり、吐き気だけを抑えたいときは、二陳湯のみでも構いません。

 

「痰湿」の存在を確認しやすいのは、舌の苔の厚さです。

四君子湯は、まだ「痰」が生じていないときの処方ですので

舌苔が薄いと「四君子湯」、湿潤した厚い苔がべったりと付いていると「六君子湯」とみることができます。

また、舌自体が浮腫んでいて、舌の縁には歯型(歯痕)がついていることが多いです。

 

コラム⇒食欲不振の原因はストレス?病気?食欲がない時におすすめの漢方薬7選

 

四君子湯・六君子湯の飲み方

脾虚の方、食欲不振の方に対して使われる漢方薬です。

バイキングによく食べに行く人は、脾虚ではありません。

バイキングに連れていかれて、食べないと損だと分かっていても、頑張れないような人です。

もっと脾虚の程度がすすむと、1日3食は食べられず、お腹が空いたときに、食べられる量だけ少しずつ食べるという人もいます。

ただでさえ胃が飲食を受け付けない状態かもしれませんので、場合によっては、通常処方される「1日3包服用して下さい」の指示が、負担になることがあるかもしれません。

1日1包または2包くらいから飲み始めたり、服用できそうなときにだけ服用することにしたりして、そして徐々に服用量を増やしても構いません。

また、漢方薬を飲み慣れていない方は、味や匂いが苦痛になることがあるかもしれません。

味が慣れてくるまで、お湯で溶かしたりせず、ご自身の服用しやすい方法で無理せず服用しても構いません。

特に、水分の摂取が胃腸に負担になることもあるので、漢方薬の服用の際には、なるべく飲む水の量を少なくする工夫も必要です。

そういう意味でも、1日3回が基本とは考えずに、服用回数を1日2回にするなどしても良いと思います。

 

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