当帰の名前の由来

諸説ありますが、、、

ある病にかかった婦人が、山で薬草を探し出して、煎じて飲んでいた。

そうしたところ、病が治っただけでなく、以前よりも若々しく美しくなった。

そして、蒸発していた夫が、そのことを知って帰ってきた。

当(まさ)に夫が帰る薬草、ということで「当帰」(トウキ)。

 

せり科のトウキまたはホッカイトウキの根の部分です。

日本でも栽培されている生薬です。

 

ちなみに生薬の名前、

日本名では「トウキ(当帰)」

ラテン名で書かれるときは「Angelicae Radix」 (※Radixは根のこと)

トウキの植物名としての学名は、Angelica acutiloba となっています。

このAngelicaの語源は、エンジェル(天使)です。

 

 

女性の方が漢方薬を好む

女性特有の病に、漢方的な表現で、「血の道症」があります。

妊娠、出産だけではなく、女性には毎月、月経という出血があります。

また、

女性は男性よりも、気を使ったり・気を利かしたり・気を配ったりして、

逆に言うと、細かいことに神経が過敏ということでもありますが、

同じような疾患であっても

男性よりも女性の方が、「血」や「気」が関係していることが多く

治療が難しいと言われ、

そんなところで、昔から女性の病には、「気」・「血」にはたらく漢方薬が好まれて使われており、

現代でも漢方薬を好むのは女性の方が多いようです。

 

当帰を使う漢方薬

そして中でも、婦人科の漢方薬として有名な「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)に代表されるように、

女性が使うことの多い漢方処方には「当帰」は欠かせない存在になっています。

中医学では、当帰は「婦人の聖薬」と言われています。

「十方九帰」と表現されるそうですが、

婦人科で処方される10の処方のうち、9処方には当帰が含まれているということです。

「当帰」は温性の血剤として、または月経を調える薬として配合されており

特に、月経がかかわる症状に使う処方には当帰の配合されたものが多くなります。

温経湯(うんけいとう)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきいぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)
女神散(にょしんさん)
通導散(つうどうさん)
血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)

なども当帰を使う漢方薬です。

 

高血圧・糖尿・痛風に【神の草 ヒュウガトウキのお茶】

 

妊娠時の安胎薬についての注意

時々、

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は昔から安胎薬と言われていて、妊婦さんでも安心して服用できる」と聞くことがあります。

昔からというのは、漢方薬の古典の『金匱要略』に書かれている内容だと思われますが、

そこには、妊娠した婦人の薬として

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
当帰散(とうきさん)
白朮散(びゃくじゅつさん)

などが書かれていて、当然それぞれはたらきは異なります。

当帰芍薬散だけが有名になってしまっていますが、

一概に、安胎薬=当帰芍薬散、と考えてしまうのは正しくありませんのでご注意ください。

 

  関連コンテンツ

スポンサーリンク