当帰芍薬散の構成

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は婦人科で使われる代表的な漢方薬となっています。

構成している生薬は、

①当帰(とうき)②芍薬(しゃくやく)③川芎(せんきゅう)

④沢瀉(たくしゃ)⑤茯苓(ぶくりょう)⑥白朮(じゃくじゅつ)または蒼朮(そうじゅつ)

の6種類です。

 

補血剤としての当帰芍薬散

当帰芍薬散は、分類すると、「補血剤(ほけつざい)」に入ります。

血(けつ)が不足している血虚(けっきょ)を改善する薬ということです。

 

構成生薬のうち、血を補う作用のあるのは、①当帰(とうき)と、②芍薬(しゃくやく)です。

重要な点は、

血は、ただたくさんあればいいというものではなく、

からだ全体に巡らなければ、いけません。

栄養は、血によって運ばれます。

そのために血を動かす作用のある生薬を配合されてあります。

それが、③川芎(せんきゅう)です。

 

これら、

当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)川芎(せんきゅう)の組み合わせは、

温経湯(うんけいとう)や、四物湯(しもつとう)など、

月経不順などで使われる漢方薬に共通する配合になってあります。

 

 

利水薬としての当帰芍薬散

では、

当帰芍薬散の特徴は何であるかというと、

④沢瀉(たくしゃ)⑤茯苓(ぶくりょう)⑥白朮(じゃくじゅつ)または蒼朮(そうじゅつ)

に、あります。

これら④~⑥は、

まとめると、利水薬(りすいやく)です。

水分代謝を改善し、体に余分な水分を取り除く作用があります。

 

というわけで、

当帰芍薬散が適する方というのは、

前提として

血虚(けっきょ)の症状があること、

たとえば、

顔色が悪い、

皮膚に艶がない、

経血量が少ない、

など。

 

そして、加えて

消化器機能が低下ぎみで、水分代謝の停滞があること、

むくみやすい、

手足が冷えやすい、

軟便、下痢の傾向がある

など。

という方に、向いている漢方薬といえます。

 

婦人科で使われる代表的な漢方薬でありますが、

症状があっていれば男性でも用いられることがあります。

逆に、冷え症だからとか、不妊症だから、という理由だけで当帰芍薬散を選択するのは正しくありません。

 

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