「三物黄芩湯」(さんもつおうごんとう)は、

月経や出産などによる出血で、血が不足して、

それが原因で手足のほてりが起こるときの方剤です。

 

陰と陽の関係で考えると、

血は、陰にあたりますので、

血の不足は、陰の不足であり、このとき相対的に陽が強くなります。

手足の末端にまで陰が届かないで、陽による熱の方が勝つと、

手足のほてりを感じます。

口渇があり、尿の色は濃く、量は少なくなります。

 

 

「三物黄芩湯」は、

黄芩(オウゴン)・苦参(クジン)・地黄(ジオウ)の3味からなります。

地黄が(陰)血を補って

黄芩・苦参とともに、血の熱を冷ます働きをします。

 

陰の不足で、心陽が亢進すると不眠になると考えます。

実際はあきらかな出血がなくても、「手足のほてり」と「不眠」というところで

「三物黄芩湯」は使われています。

 

少し注意点です。

冷ます方剤なので、冷えが強い人は使えません。

地黄と苦参は胃腸障害を起こすことがあります。

苦参の基原植物はマメ科の「クララ」といいます。その根の部分です。名前から想像するようにクラクラするほど苦い、といわれます。

この苦参は、湿疹や痒みを抑えるため、(特に陰部に)湿疹を伴うときには使われます。

 



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