中医学の話になりますが、

衝任虚損という言葉があります。

 

衝任とは、衝脈と任脈のことで、人体の気血の流れ道である「経脈」のうち奇経八脈に属するものです。

衝脈も任脈も、子宮を通っているので、婦人科の疾患においては重要とされます。

月経や妊娠はすべて衝脈と任脈が関わっています。

衝脈と任脈に満たされている気血が、一定の周期で子宮に溢れたものが、月経とされます。

もし月経の異常や不妊症などの問題がある場合、この衝脈と任脈に十分な気血が流れていないなどの虚損の状態がある、と考えるわけです。

 

そして、この衝任の虚損に使う基本処方が、「四物湯」(しもつとう)です。

 

 

四物湯は、地黄・芍薬・当帰・川芎の4つの生薬からなります。

地黄・芍薬・当帰で陰血を補い、

当帰・川芎で気血の流れを良くします。

 

やはり、子宮が関わる婦人科の疾患においては、この四物湯をベースに含む処方が考慮されます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)

温経湯(うんけいとう)

などもそうです。

 

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