二日酔いに「黄連解毒湯」

「黄連解毒湯」(おうれんげどくとう)を二日酔いに使う場合、

症状としては、

飲酒による、胃のむかつき、悪心、嘔吐がみられるときに適します。

 

 

熱が原因による症状

ほとんどのアルコールは温性~熱性の飲み物です。

飲酒過多になると、体に熱が生じます。

熱の影響が胃におよんだとき、

胃炎を起こしやすい状態になります。

機能低下した胃は、飲食物を下へ送ることができなくなり、

胃気上逆というかたちで、悪心・嘔吐が起こります。

熱の影響が腸の働きにまで及ぶと、

水分の吸収が追い付かず、下痢しやすくなります。

熱が、「心」に及ぶと、動悸やのぼせ、または顔が赤くなります。

このような体に生じた熱が原因による症状には「黄連解毒湯」が使えます。

 

さて、

気や水の流れる(胸腹腔の)三焦を3つに分けると、上焦・中焦・下焦とあるわけですが、

「黄連解毒湯」に配合されている生薬の働きは主に、

黄芩 → 上焦(肺)の熱を冷やす

黄連 → 心と中焦(胃)の熱を冷やす

黄柏 → 下焦(腎・膀胱)の熱を冷やす

山梔子 → 三焦全体を冷やし、尿とともに熱を出す

ということになっています。

すべて苦味の強い生薬で構成されていて、

強い清熱作用があります。

が、「黄連解毒湯」という名前からも分かるように、

この方剤ではやはり「黄連」の働きが主になっています。

他の生薬も黄連を助けていると考えられます。

というわけで、

「黄連解毒湯」が、中焦(胃)の熱を冷ますので、

二日酔いの症状、特に胃の不快感やムカツキ、嘔吐を改善させます。

 

※「黄連湯」(おうれんとう)というよく似た方剤がありますが、生薬の構成が異なるので注意してください。

 



 

⇒コラム薬剤師おすすめ!二日酔いの不快な症状に効く漢方薬4種

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