「葛根湯」(かっこんとう)は、代表的なカゼの漢方薬ですが、

肩こりや頭痛に使える漢方薬としてもよく知られています。

 

緊張型頭痛

葛根湯が使われる緊張型頭痛は、頭がしめつけられるような頭痛であり、

肩、首~項のコリ、眼精疲労、倦怠感を伴います。

首から肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こる頭痛です。

 

 

「葛根湯」の説明

原典の『傷寒論』によると、

太陽病、項背強ばること、几几として、汗無く、悪風するものには「葛根湯」だと書かれています。

「几几」の読みは、キキとかシュシュとかよく分かりませんが、

擬声語のキンキンとかジンジンみたいな感じの痛みであり

つまりは、背~項~後頭部の筋肉がかたく緊張している状態を言っていると思います。

この状態を、葛根(カッコン)や桂枝(ケイシ)が含まれる「葛根湯」が治すということです。

葛根と、芍薬・甘草などが、筋肉の凝りをとって、桂枝が経絡の気血の流れを改善しているためだと考えられます。

 

「葛根湯」が効いたとしても注意点

「項背強ばること、几几として」の部分をみれば、「葛根湯」が肩こりに効果があると言えます。

しかしながら、

肩こりや緊張型頭痛に「葛根湯」を使うというのは、どちらかというと対症療法的な使用法です。

体質改善ではありません。

本来は、カゼの初期のときに発汗によって解熱させる薬です。

葛根湯で肩こりと頭痛が治まるからといって、習慣的になって、乱用されるのは困ります。

発汗が過ぎると弊害も出ます。

筋肉の緊張の原因であるような、精神的ストレスへの問題、不規則な生活、パソコンや仕事のときの姿勢、などがまず見直されるべきことなのです。

 
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また、「葛根湯」には、麻黄(マオウ)が含まれます。

麻黄による副作用には注意が必要です。(参照⇒麻黄のエフェドリンによる副作用

高齢、高血圧、心臓病、前立腺肥大などの理由で、麻黄を避けたい場合は、

「葛根湯」から麻黄を除いたもので、「桂枝加葛根湯」(けいしかかっこんとうというのがありますので、ご参考に。

 

「独活葛根湯」について

四十肩や五十肩、

または朝起きたときから首が動かせなくなったといういわゆる「寝違え」、

このような肩を上げられない程の痛みがあって、

葛根湯ではさすがに効かないと思われるとき、

一般的には「独活葛根湯」(どっかつかっこんとう)の方が使われます。(医療用エキス製剤にはありません。)

「葛根湯」に独活(ドクカツ)と地黄(ジオウ)を加えたものです。

市販薬では例えば

 

シジラック錠

であったり、

 

肩用ラックル顆粒

という名前で売られているものも「独活葛根湯」です。

これらもやはり、体質によっては注意して使わなくてはいけません。

※似た名前の「ラックル速溶錠」というのは、ただのアセトアミノフェン(=カロナール)ですので、お間違えの無いように。

 

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