四逆散(しぎゃくさん)の四逆とは

四逆散の四逆は、手足の冷えをあらわしています。

四逆散には、四つの生薬が使われていますが、

この漢方薬の名前の「四」は、四肢のこと(手足のこと)を指しています。

順調に気血が流れていれば手足の先まで温かい。

それが正常とは逆で、冷えている状態。

つまり「四逆」とは、手足が暖かくない、手足が冷えている、という意味で考えます。

 

 

ただし、

四逆散が使える「冷え」は、おもに肝気鬱結によるものです。

「肝」の気が滞り、スムーズに流れていないときです。

四肢が冷える原因は、体の芯から全身が冷えている場合と、

気がうっ滞して熱が中心にだけこもって四肢に流れていない場合とがあり、

「四逆散」は後者です。

 

分かりやすく言うと

精神的ストレス、交感神経の興奮時、

つまりは、緊張状態で、手のひらや、背中が、汗ばんで湿っているようなときです。

 

交感神経の興奮により末梢血管が収縮するので、

手足の末端では血流量が減少し、

身体の方には熱感があっても、手足には軽度の冷えを感じやすくなります。

「指先が冷える」程度のものが多いです。

 

四逆散の構成生薬は、

柴胡・芍薬・枳実・甘草の4つのみ。

特別、乾姜や附子のような身体を温めるような生薬(温性薬)は使われていません。

鬱滞している気を巡らせることで、手足の冷えを改善するものです。

よく似た名前の「四逆湯(しぎゃくとう)」を使うような「冷え」とは

状態が異なるということであり、注意が必要です。

 

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