温胆湯(うんたんとう)という方剤。

結論から言えば、

胆を温める、という薬ではありません。

 

 

東洋医学では、

「胆は決断をつかさどる」、

また「胆は勇気をつかさどる」、と考えていました。

胆が充実していると、物事に簡単に驚いたり恐れたりはしない。

逆に、胆が弱っていると

決断力が乏しくなる、驚きやすい、ストレスに弱いなどとなります。

大胆・胆試し・

胆(肝)が据(す)わる・胆(肝)に銘じる、

また、胆を冷やすなどの言葉があります。

 

驚きやすい、動悸がして眠れない、とかというのは、

胆が冷えることで起こる、と考えると

 

温胆湯は、この胆の冷えたことによる症状を治療できるから、

温胆の名がつけられたという由来になります。

 

しかし、

温胆湯というは、

二陳湯に、清熱化痰の「竹筎」(ちくじょ)などが加えられたもので、

実際のところ、竹筎は

興奮性を鎮める、熱を冷まして痰を除く生薬であり、

竹筎を配合に加えることと、

胆を温めることと、作用的には関連しません。

 

 

もうひとつ、

竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)という処方名について。

もうお分かりだと思いますが、

温胆湯に、竹筎その他を配合して、竹筎温胆湯となったのではありません。

温胆湯にすでに竹筎は含まれていますので。

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