動脈性の出血で、鮮血が勢いよくでる出血のときに使える漢方薬に「三黄瀉心湯」(さんおうしゃしんとう)があります。

ほてりやのぼせ、頭痛、顔面紅潮などを伴い

怒ったり、興奮したりしているときの出血に適します。

「血熱妄行」といいますが、血が熱を持ち

血液の流れに異常が起こり、血が血管から漏れてしまった状態です。

鼻血や、吐血などで緊急で使うことのある処方です。

 

 

三黄瀉心湯は、大黄・黄芩・黄連の3つの生薬で構成されます。

「黄連解毒湯」(おうれんげどくとう)は、黄芩・黄連・黄柏・山梔子ですので、

三黄瀉心湯 = 黄連解毒湯-(黄柏・山梔子)+大黄です。
(黄連解毒湯の黄柏・山梔子を大黄に入れ替えた処方です。)

両方とも、止血に用いることができます。

同じような症状に適応しますが、便秘傾向の人には三黄瀉心湯の方が適します。

 

大黄・黄芩・黄連の3つはすべて、冷やす性質の生薬です。

大黄には瀉下作用、抗炎症作用のほかに、

気持ちを落ち着かせる作用もあります。

イライラッと気持ちが高ぶっているときや、ストレスで血圧が上がりのぼせる、という症状を鎮静させる働きをします。

また瘀血を改善する効果もあります。

 

熱を冷やした方がいい場合に服用するので、

エキス剤は基本的には冷たい水で服用します。

煎じた場合も冷やしてからが良いです。

通常、頓服で使います。

(高血圧による頭痛、頭重感、肩こり、不眠に対して長期間服用されることがあるかもしれませんが、このときは体質(証)に気をつけなければいけません。)

 



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