「疎経活血湯」(そけいかっけつとう)は、17種類もの生薬が配合されている方剤です。

多味なので、配合関係の理解がやや厄介になります。

主には痛みやしびれに使われる漢方薬です。

一般的には、腰から下肢にかけての痛みに、となっていますが、

手足のしびれ、肩関節も含め・腰・膝など上半身でも下半身でも対象になることがあります。

 

 

「疎」は、意思疎通などで使われる、疎通の意味で、

ふさがっていたものが通じることを指します。

この場合は、経絡が通じるようになるということで「疎経」。

経絡は気血の運行ルートですので、

疎経によって「血」の流れが活発になる、

よって疎経、活血湯です。

 

当帰・芍薬・地黄・川芎・蒼朮・茯苓・桃仁・牛膝
防已・防風・羌活・威霊仙・白芷・竜胆草・陳皮・甘草・生姜

 

配合されている生薬の働きをざっくりみてみると・・・

痛みやしびれを除くために主薬として配合されているのが

防已・防風・羌活・威霊仙・白芷などの生薬ですが、

痛みの原因である経絡上の風湿を除く働きがあります。

経絡以外でも、余計な水滞(湿)を除く蒼朮・茯苓が足されています。

活血の働きのあるのは、桃仁・牛膝です。

 

そして、この方剤のポイントとなるのが、

四物湯当帰・芍薬・川芎・地黄)がベースとして入っていることです。

つまり、痛みを止めるのと、活血させるのと、それに追加で

「血虚」に対しての処方でもあることになります。

もともと虚弱で、栄養状態が悪い人が、血の流れも悪くて、

そこに痛みが表れだした場合などや、

または、痛みが長期にわたって続いている人の

それとともに生じた瘀血や血虚もあわせて改善する薬になっています。

 

胃腸をフォローするような陳皮・生姜・甘草も含まれていますが、

「疎経活血湯」によって、胃腸障害が起こることもあるので注意が必要です。

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