「越婢加朮湯」(えっぴかじゅつとう)は、「越婢湯」(えっぴとう)に、蒼朮(または白朮)を加えたものです。

麻黄と石膏の組み合わせの代表的な処方であります。

 

構成生薬は

麻黄・石膏・甘草・生姜・大棗・蒼朮(白朮)で、

麻黄・石膏・甘草の3つは

「麻杏甘石湯」(まきょうかんせきとう)から杏仁を除いたものになります。

 

越婢加朮湯 = (麻杏甘石湯-杏仁)+(生姜・大棗・朮)です。

 

 

ここで少し麻黄のお話ですが、

麻黄の作用は主に3つです。

①発汗作用

②呼吸器の機能を高めて咳を鎮める作用

③利水により浮腫を除く作用

越婢加朮湯における麻黄の働きは、、、

まず発汗作用は、石膏を併用することで抑えられています。

麻杏甘石湯においては、麻黄+杏仁により咳止め効果が増強されますが、越婢加朮湯には杏仁を含めません。

よってこの場合、利水により浮腫を治す作用、が最も活きていると考えられます。

これに石膏と蒼朮の利水も加わり、浮腫や腫脹が改善されます。

石膏は利水ととも、清熱の作用で、炎症を鎮めます。

 

つまりは、

熱感や発赤のある、炎症性の浮腫に対して使う処方となっています。

というわけで、例えば湿疹などの皮膚炎や、花粉症などにも応用されています。

急性期・突発性の症状のときの方が向いています。

 

麻黄と石膏を含みますので、漫然と使うと、

食欲低下・胃部不快感、麻黄により不眠、血圧上昇、動悸が現れることがあるので注意して下さい。

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