五虎湯(ごことう):GT

「麻杏甘石湯」に、さらに鎮咳・消炎作用のある桑白皮を加え、効果を高めたものです。

基本的には麻杏甘石湯と同じような症状に用いることができます。

医療用エキス製剤では、オースギ・クラシエ・ツムラがあります。

オースギのものは錠剤タイプです。



五虎湯の出典

万病回春(16世紀)

五虎湯を構成する生薬

麻黄(マオウ)
杏仁(キョウニン)
甘草(カンゾウ)
石膏(セッコウ)
桑白皮(ソウハクヒ)

五虎湯の適応症状

咳、気管支喘息、気管支炎、喘息発作

睾丸炎、痔

  • 保険適応外の症状を含みます。
  • 上記の症状に応用が可能という意味であり、すべての症状が五虎湯で治せる、ということではありません。

五虎湯の使用のポイント

桑白皮が加わったことで、麻杏甘石湯よりも消炎作用、鎮咳効果が強化されています。

「麻黄と石膏」の組み合わせは、肺熱を冷やして発汗を止めます。

汗ばんでいて口喝がある状態の咳に適しています。

咽痛、咳嗽がつよく、顔を真っ赤にして咳き込むような息苦しい咳のとき、膿性~黄色痰をともなうとき、「麻杏甘石湯」で効果が十分でないとき、に使われます。

喘息発作に頓服で使う場合は、麻杏甘石湯の方が効き目はシャープかもしれません。

痰が多いときには「二陳湯」などが併用されることがあります。

高齢者にはあまり用いられませんが、小児には使われることがあります。

五虎湯の注意点

基本的には麻杏甘石湯と同様で、寒性が強いので冷えのある人や、著しく虚証の方は使えません。

麻黄による不眠、動悸、胃部不快感に注意して下さい。

高齢者など乾燥体質の人の場合は、滋陰剤の併用が必要なことがあります。

  • 用法用量や使用上の注意は、医師・薬剤師の指示、または添付文書の説明を守ってください。

一般用医薬品(市販薬)の五虎湯の例

五虎湯関連のブログ記事

 

漢方薬一覧ページに戻る

スポンサーリンク