このブログで猪苓湯のページがよく読まれているのですが、

もし、記事のタイトルが誤解を与えていたり、

もしくは、記事の内容の不十分な点が、

関係者の方のご迷惑になっていたとしたら申し訳ありません。

補足します。

 

まず、私個人の認識でいうと、

膀胱炎のファーストチョイスの薬は?と聞かれると、

ニューキノロン系の抗菌薬、次にセフェム系だと思っています。

トスフロキサシン(オゼックス)、ノルフロキサシン(バクシダール)、レボフロキサシン(クラビット)、シタフロキサシン(グレースビット)、シプロフロキサシン(シプロキサン)や、セフカペンピボキシル(フロモックス)、セフォチアムヘキセチル(パンスポリン)など。

 

私の働いている薬局にもよく泌尿器科の処方せんが持ち込まれますが、

大体は上記の抗菌薬(抗生剤)が処方されていまして、

それに症状に応じて消炎鎮痛剤、人によっては胃薬が入りますが、

そして猪苓湯がよく併用されています。

実際のところ、

尿濁があり、尿検査でも細菌や白血球の項目に異常が認められた人に処方されているのは

抗生剤+猪苓湯が大定番でありまして、

ほとんどの方がそれだけで改善していかれます。

初期の急性膀胱炎であれば、抗菌薬は短期間のみ、あとは猪苓湯だけでOKなのだと思います。

 

 

それでも「猪苓湯が膀胱炎のファーストチョイスだと誤解されている」と書いたのは、

上記のような患者さんの中には、

ずっと症状を我慢しながら(市販の)猪苓湯を飲んでいたのに、全く治らないから、耐えかねてようやく受診しました、という方がよくいらっしゃるからです。

 

このブログは、

漢方薬のことをよく知らない方が漢方薬をたくさんの中から選ぶとき、

薬剤師や登録販売者が、漢方薬の相談を受けたとき、

何か参考になればということで書き始めました。

「猪苓湯」がよく膀胱炎や尿道炎のファーストチョイスと誤解されています。の記事は、「猪苓湯」というのがどういう特徴のある漢方薬であるかということを説明しようと書きました。

 

専門家の診察を受け、または受けるべき検査を受けたのであれば、それによる診断結果に最も適した薬を使うのが当然。

湿熱の症状が・・・とか、陰虚体質であれば・・・とかで考えられる方であれば、胃腸障害の出ないようになど配慮しながら、猪苓湯をベースにして方剤を組み立てていくのかもしれません。

○○湯に○○を併用してみたらいいかもというようなことは、とてもレベルの高い話になってきますし、

一般的に、専門家ではない方が、自覚症状のみを頼りに店頭で漢方薬を選ぶ場合、パッケージに書かれている症状や、広告の印象、店のおすすめ品、そしてネット上の情報やクチコミなどで選んでしまっていることが多いのが現状ではないかと思います。

そういった状況で、

膀胱炎に使う漢方薬として猪苓湯があまりに有名ですが、(実際私のところでも一番よく使っているのでありますが)

医療機関を受診せずに漢方薬で対処しようと思っている方が薬局やドラッグストアにきて、

店頭でどれか一つを選ぶとなったとき、

猪苓湯の中身のことをよく知らないままで

「膀胱炎ならとりあえず猪苓湯」となってしまうのはダメじゃないかなということです。

 

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