清心蓮子飲

適応範囲の広い「清心蓮子飲」(せいしんれんしいん)ですが、

よく、頻尿・残尿感・排尿痛などの排尿異常に用いられます。

膀胱炎の症状に似ていますが、

「清心蓮子飲」を使うのは、非細菌性の不快症状に対してです。

脱水傾向で、尿が濃縮したとき、それに伴う尿路系への刺激症状を緩和します。

 

構成生薬は、

蓮子(蓮肉)・党参(人参)・黄耆・茯苓・炙甘草・麦門冬・黄芩・地骨皮・車前子です。

 

人参・甘草・麦門冬で、まず津液を保持し、体の潤いを増し、

茯苓・車前子の利水作用に加え、黄芩・麦門冬・黄耆も共同することで、

尿量が増えますので

尿の浸透圧が下がり、刺激感が改善されます。

 

 

「清心」「蓮子」飲

さて、主薬が「蓮子」であり、処方名に「清心」と入るくらいなので、

蓮子により不安定な精神状態を落ち着かせる作用が重要です。

 

蓮子のほか、黄芩・地骨皮は、脳の興奮性を鎮めるはたらきをします。

茯苓も精神を落ち着かせる作用があります。

蓮子・車前子・麦門冬・黄芩・地骨皮など寒性薬が多く、熱を冷まします。

 

人参・茯苓・甘草は、「四君子湯」と共通でもあります。

さらに補気作用の黄耆も配合されています。

 

まとめると

虚弱で、倦怠感があり、精神的な疲れ(心労)が重なり、

ゆううつ、不眠、イライラなど(虚熱)の症状があり、

その状態の時に

自律神経の緊張によって、膀胱括約筋の働きがうまくいかず

熱感を伴って、泌尿器に残尿感や頻尿などの症状が現れる

という、

少し複雑な状況ですが、このようなときに「清心蓮子飲」が使われます。

 

これも「清心蓮子飲」です【第2類医薬品】ユリナール

 

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